痛みの治療 収束型体外衝撃波疼痛治療(ESWT)について

体外衝撃波疼痛治療(ESWT)

体外衝撃波を傷ついた組織に照射することで患部(足底腱膜炎・テニス肘・肩の石灰性腱炎など痛みのあるところ)に微細の損傷を作り、本来生体が持っている組織の治癒能力を高め「除痛効果と組織修復』が期待できる整形外科領域では新しい治療法です。

腱が骨に付着する周囲の痛みに対して特に有効で、体操男子の内村航平選手が世界選手権直前に行い、右足の靭帯損傷を短期間で治療したことでも知られています。

体外衝撃波疼痛治療装置には収束型と拡散型があります。

当クリニックでは、最新機種の収束型の体外衝撃波疼痛装置

『DUOLITH®SD1T-TOP ultra(デュオリスSD1ウルトラ)』を導入しています。

収束型は、収束した範囲にエネルギーを与えるため、患部のみにエネルギー強度を高く照射することが可能です。腱付着部炎では、拡散型も有効ですが収束型の方がエネルギー強度を10倍以上強くすることができ、より治療効果を高めることが可能です。

また、エコーで病変部を正確にターゲッティングして治療できるという長所もあります。

  • ◎治療の特徴
  • ・1回の治療時間は約15分ほどです。
  • ・インターバルは疾患により異なりますが4週で2~3回ほど行います。
  • ・施行後1ヶ月間ほど組織修復を待ち、その時点で痛みが残る場合は再開することもあります。
    ・悪化かが見られた場合は途中で中止することもあります。
  • ・疼痛のある部位にピンポイントで照射するため、軽い痛みを伴いますかが患者様が我慢できる範囲で出力を少しずつ上げて行きます(出力が高い方がより効果があるため)。
  • ・麻酔なとどは不要

◎安全性と守っていただきたいこと

治療後、照射部位に発赤や皮下出血が出現することがありますが、数日以内に改善が見られます。ただし当てた部位の組織に細かな傷を与えるので治療当日は安静にされて下さい。

人によっては治療後から翌日にかけて痛みが強く出ることもありますので様子を見られてください。治療期間中は痛みを感じなくなっても激しい運動はしないでください。組織修復の途中で急な激しい運動をすると再受傷する恐れがあります。

◎治療を受けることができない方

・ペースメーカーなどの電磁場障害の影響を受けやすい医療機器を植え込んでいる方

・悪性腫瘍、心疾患、高度の知覚障害、妊娠されている方

・体温が38°C以上ある方

ご興味のある方は診察の際にお気軽にお尋ね下さい。

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